北九州市、車6台に傷をつけた男が器物損壊容疑で逮捕。パチンコに負けたストレスで他人の車に八つ当たり。

投稿者: | 2020年1月25日

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北九州市で、車のキーを使って他人の車のボンネットに傷をつけて回った男性が器物損壊容疑で逮捕されました。

防犯カメラに捉えられたのは車に次々と傷を付ける男の姿です。逮捕された男は、動機について「パチンコで負けたストレス」と説明しています。

 車のボンネットをキャンバスに見立てたように大胆な筆致で腕を上下させる男。しかし、握っているのは筆ではなく車の鍵でした。男の腕の動きから大きなバッテン印を刻み込んでいる様子。1台が終わるとふらりと道路に戻り、しかし、また思い出したように・・・。ボンネットはひとたまりもありません。表面の塗装面に傷が付き、下地が見える状態。このエリアで、合わせて6台が被害に遭いました。
 逮捕されたのは近所に住む川口俊輝容疑者(49)。傷付けられた車の所有者も知っている男でした。動機はパチンコで負けたストレス。防犯カメラの存在を知ってか知らずか、気にする様子はありません。同一犯による犯行かは分かりませんが、被害は今回だけではありませんでした。今回の被害額は6台合わせて約33万円。しかし、車の所有者は・・・。
ANNnewsCH

動機はパチンコで負けたストレス

逮捕された男性の供述によれば、動機は「パチンコで負けたストレス」だそうです。
パチンコで負けてイライラしてしまう人は少なくないと思われますし、ネガティブな気分になってしまう気持ちは理解できますが、そのストレスを制御できずに他人や他人の所有物に危害を加えてしまうのは問題ですね。

筆者はパチンコをはじめギャンブルは一切やりませんが、筆者の周囲にはのめり込んでいる(いた)人もいます。
生計を共にする家族が知らない間に消費者金融などで多額の借金を作り……なんてことも(;^ω^)

ギャンブルは基本的に負けるように出来ている

パチンコ等のギャンブルは利用客の大多数が負ける(お金を失う)ものであり、そうでなかったら商売として成立しません。
運に任せて挑めば殆どの人の収支はマイナスになるようにできています。
裏を返せば勝っている(利益を得ている)人も一定数いるわけですが、よほどの運に恵まれていたり他人が持たないような知識や技術を持っているわけでないのなら勝つ側で居続けるのは至難の技です。

収支をつけて引き際を見極める

ギャンブルにハマってお金を失ってしまう人の殆どは引き際を見失っています。
しっかり収支をつけてどのくらいの利益・損失が出ているのかを把握し、引き際を見極めることが大切です。

ストレスが爆発するほどイライラしてしまうのは、自分の思う通りの結果にならないからだと思います。
負けを取り返すつもりで挑み、余計に負けが大きくなるというのが典型的なパターンです。
「〇〇〇円マイナスになったらやめる」と予算を決め、ゲームセンター等と同じようにあくまで娯楽として楽しむのが健全な利用法でしょう。

店に当たるのも大間違い

パチンコ店などでは負けたときに遊戯台を強く叩いたり、店員に文句を言ったりする方もいます。
しかし店側はただそこでサービスを用意しているだけであり、負けた責任は自分自身にしかありません。
ギャンブルをするときは最悪の結果も想定して判断し、自分の判断の結果だと受け止めることが肝要です。

パチンコを続ける人が語るパチンコの魅力

筆者の周りにいるパチンコユーザーにその魅力を聞いてみたところ「勝っているときの高揚感」「演出などのゲーム性」等が具体的な理由として挙げられ、それらは「ストレス解消」に繋がるそうです。
「負けが込むと逆にストレスが溜まるんじゃないか?」と問うと「テレビゲームやスポーツでも勝てば嬉しいし、負ければ悔しい、それと同じ」とのことでした。

負けたときでも娯楽に使っていい予算の範囲内であれば、誰に迷惑をかけるでもなく、ただの趣味のひとつに過ぎませんね。
パチンコそのものが悪というわけではありません。

自己解決できなくなった時=やめるべき時

個人的には、パチンコ等のギャンブルは個人の趣味として尊重されるべきものだと思います。
しかし、本記事で取り上げた事件のように、負けたストレスによって他人に危害をくわえるようになった時は「趣味」では済まなくなってしまいます。

全国のパチンコユーザーの方々には「パチンカス」などと揶揄されないよう、節度を持った行動を心掛けて欲しいと願います。