いつまで経っても無くならない特殊詐欺。キャッシュカードや暗証番号は例え誰であっても渡してはいけない!!

投稿者: | 2020年2月7日

目次

詐欺容疑で東京都江戸川区の会社代表の男が逮捕されたニュースがありました。

沖縄県警は6日までに、2018年7月に警察官と金融機関職員を名乗り、茨城県の女性(90)からキャッシュカード1枚をだまし取り現金50万円を引き出したとして、詐欺容疑で東京都江戸川区の会社代表の男(23)ら計3人を逮捕したと発表した。県警は「捜査に支障がある」として同容疑者の認否を明かしていない。事件では当時18歳の県内の少年2人が、「受け子」役などで関与し逮捕されていた。

 3人は特殊詐欺グループの指示役だったとみられる。容疑者の男は3日に逮捕されたが、当時21歳と20歳の無職男性2人は19年2~4月に逮捕され、既に有罪判決を受けている。

 逮捕容疑は18年7月17日午後5時半ごろ、共謀して女性宅に「あなたの家に泥棒に入った外国人を逮捕した。泥棒はキャッシュカードで金を下ろした。金は裁判で戻る」などとうその電話をして、暗証番号を聞き出した。その上で受け子の少年に指示して女性からカードをだまし取り、茨城県のコンビニエンスストアで3回にわたり、現金計50万円を引き出した疑い。琉球新報

特殊詐欺

オレオレ詐欺、振り込め詐欺など、不特定多数の人物に対して電話・メール・FAX・はがきなどを送り、被害者と対面することなく金銭を指定口座に振り込ませたりする詐欺を特殊詐欺と呼びます。

詐欺の手口

・電話などで家族や親類を騙り「トラブルに巻き込まれていて至急お金が必要だ」等といって金銭を振り込ませるケース。
・警察官や銀行員を名乗り「口座が悪用されている」などと事件に巻き込まれているように装うケース。
・市の職員や税務署員、年金事務所などを名乗り「還付金など、受け取れるお金があるが期限が迫っていてすぐに手続きをしなければならない」などと言ってATMまで誘導し、振り込ませるケース。
このように様々な手口があります。

特殊詐欺の被害規模

警察庁の発表によれば平成30年の特殊詐欺発生状況は以下の通り。

平成30年(確定値)の特殊詐欺発生状況は、認知件数16,496件(前年同期比-1,716件、増減率-9.4%)、被害額363.9億円(前年同期比-30.8億円、増減率-7.8%)となった。
※ 平成16年以降の特殊詐欺の認知・検挙状況等の推移についても掲載している。

なぜ詐欺被害に遭うのか

「オレオレ詐欺」が話題になった頃からかれこれ20年ほどが経過していますが、なぜいつまで経っても被害が無くならないのか。
警察庁のホームページで統計を見てみると、無くならないどころか平成22年以降は増加しているようです。
特殊詐欺への注意喚起は銀行ATMなど各所でおこなわれていますが、それでも被害に遭う人は振り込んでしまうし、キャッシュカードを他人に触らせる状況に陥ってしまっています。

その理由のひとつに手口が巧妙化していることが挙げられます。
誰もが自分の子供の声なら気付くと思っても「風邪をひいて喉の調子が悪い」で信じてしまったり、どこかの職員を装ったり。

詐欺被害に遭わないためには

疑う・疑わない以前に、家族など信頼できる人と直接対面している場合を除き、お金を動かしてはいけません。
ちなみに「信頼できる人」にどこかの職員を名乗る人物は含みません。
そのような人物をそもそも信用してはいけません。
身分証を確認し、その所属する組織に確認の電話を入れるくらいの対応をしたほうが良いでしょう。
例えば、警察官を名乗る人物が現れたら警察署や110番に電話して確認、税務署員を名乗る人物が現れたら税務署に電話して確認です。

「どのような理由をつけられたとしても、他人にキャッシュカード・暗証番号などを渡さない」ということを守っていれば少なくとも詐欺被害(騙されて金品を奪われること)は防げると思います。
明日は我が身だと思い、自分の身の周りにいる人には「何があっても他人に金銭・キャッシュカード・暗証番号を渡さないように」と念押ししておきましょう。

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