スケボーに腹ばいで乗っていた男児がワゴン車の下敷きになって死亡……。

投稿者: | 2020年6月26日

スケボーに腹ばいの状態で乗っていた男児が乗用車の下敷きになってしまった死亡事故がありました。

東京・世田谷区で、4歳の男の子がワゴン車にひかれ死亡し、警視庁は、ワゴン車を運転していた47歳の男を現行犯逮捕した。

23日午後1時ごろ、世田谷区中町の交差点で、近くに住む藤原拓海君(4)がワゴン車にひかれた。

目撃者の話では、拓海君は、スケートボードに腹ばいの状態で乗っていたという。

拓海君はワゴン車の下敷きになり、消防隊に救助されたが、搬送先の病院で死亡した。
https://news.livedoor.com/article/detail/18463988/

なんとも悲しいニュースです。

スケートボードで車とぶつかって死亡してしまう事故は過去にも何度かニュースで見たことがあります。
他の自動車が走行している場所でスケートボードに乗る場合、細心の注意を払わなければなりませんね。

事故の状況

1.交差点でワゴン車が一時停止。
2.ワゴン車の前を死亡した男児の保護者が横断し、その後に来た自転車に乗った女性がワゴン車へ道を譲る。
3.自転車の女性に道を譲られたワゴン車が発進したところへ、スケボーに腹ばいで乗った少年が交差点に進入して接触。

運転手の過失

座高の高いワゴン車ではスケボーに腹ばいで乗った男児は完全に死角となっていた可能性があります。
「スケートボードに腹ばいになって乗った状態で交差点に進入してくる者がいるかもしれない」という予測は困難であり、インターネット上では「運転者の過失を問うのは酷だ」という意見が多数あります。
運転手は現行犯逮捕されて実名報道までされてしまっていますが、状況が状況だけに不起訴になるだろうという予想もされています。
このような状況まで想定することを義務付けてしまえば、交差点横断時は常に徐行しなければいけません。

しかし、厳しい見方をすれば……
死亡した男児はタイヤの下敷きになってしまっていたようですので「徐行していれば助かったかも知れない」とも思えます。
自動車専用道路へ飛び出してきたのなら運転手の過失は一切問われない場合もあるでしょうが、歩行者が往来する住宅街の交差点であれば幼児の飛び出しも想定範囲内ともいえます。
自転車に乗った女性に道を譲られたことで、運転手が油断してしまったがゆえの事故ともいえるでしょう。
運転手は自転車に乗った女性に道を譲られはしましたが、それはその女性1人とのサインのやり取りであり、その他の者が飛び出して来ないとは限らないのです。

筆者としては、車を運転していると何かと急いでいる方が多いように感じます。
2020年6月末には道路交通法が改正されて煽り運転が厳罰化されるなどの変更がありますが、もっと心にゆとりをもってスローペースで走行することを心がければ死亡事故は減るように思います。