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ネット上の記事型広告を掲載したことで広告主が逮捕されるのは異例の事態だそうです。
第三者が体験談を書いたような記事型の広告を使って健康食品を違法に宣伝した疑いで販売会社の従業員ら6人が逮捕されました。
大阪府警に逮捕されたのは、福岡県の健康食品販売会社「ステラ漢方」の従業員・佐野宏樹容疑者(29)と広告代理店「KMウェブコンサルティング」の社長・町田幸平容疑者(30)ら合わせて6人です。
佐野容疑者らは健康食品・「肝パワーEプラス」について、医薬品として承認されていないにも関わらず、「肝臓疾患の予防に効果がある」などと宣伝した疑いが持たれています。
警察によると、佐野容疑者は第三者が体験談を書いたような記事型の広告を作るよう広告代理店に依頼していたとみられます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7fca51c59e320c2bad43a5ddc999dc8f490590cb
逮捕容疑は?
一体なんの罪に該当したのかといえば、元記事の動画に医薬品医療機器等法違反の疑いと表記されています。
「第三者が体験談を書いたような記事型の広告」という形式について違法性があるわけでは無いようで、医薬品として承認されていない健康食品を「疾患予防に効果がある」としてネット広告を利用して宣伝したことが医薬品医療機器等法違反にあたるようです。
クチコミを装った広告には特に注意
昨今ではAmazonや楽天などの大手通販サイトのレビュー欄にサクラが混ざっていたり、一見すると素人が書いているように見えるブログ記事も殆どが商品を売るために書かれた記事だったりと、消費者の純粋な感想や体験談と見分けるのがなかなか難しい状況となっています。
購入した商品が広告通りの品質であればどれだけサクラがいようが消費者にとってデメリットはありませんが、虚偽の情報が書かれていた場合は迷惑極まりません。
今回は医薬品医療機器等法違反に該当したことで取り締まられましたが、基本的には虚偽広告は自力で見抜かなければいけません。
クチコミを装った広告は「前へならえ」を好む日本人の習性を利用した代表的なセールス手法であり、虚偽広告が多く潜んでいます。
コンプレックス商材も要注意
薄毛治療やダイエットなどをはじめとする人の劣等感につけこんだ商品は特に気を付けたいところです。
「飲むだけで痩せる!」「髪の毛が生えてくる!」等といった売り文句は殆どがデタラメです。
消費者側に知識が無いことを逆手に取り、それっぽい横文字を並べていかにも効果があるように装います。
人の心理を巧みに利用した代表的な罠です。
ネット上で見かけるそれらの広告につられて健康食品等を買って本当に効果を実感できている人はまず存在しません。
体験談等もほぼ全てがクチコミを装った広告です。
中には「効果には個人差があります」などと注意書きがあったりしますが、それでも藁にもすがる想いで試したくなってしまったりするものです。
何も信じるなとまでは言いませんが、ギャンブルのようなものだと覚悟して後悔の無いようにしたいところです。
狙いは解約忘れや面倒くさがり
健康食品などは初回無料・初回割引などで誘い込み、クレジットカード情報を登録させて自動継続させます。
思った通りの商品でなくてもクーリングオフ・解約などの手続きが面倒で放置してしまう人が一定数いるのでそういった人が主なターゲットです。
自動的に購入し続けさせられるような商品は、その時点で購入をやめておくことをお勧めします。
あやしいサイトは厚生労働省に報告できる
厚生労働省では医薬品医療機器等法違反の疑いのあるインターネットサイトの情報を募集しています。
⇒厚生労働省のホームページ