東京都、東村山警察署員が公然わいせつ容疑で男子大学生を誤認逮捕。女性の証言「あの人に間違いない」

投稿者: | 2020年2月8日

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公然わいせつ容疑で男子大学生が誤認逮捕されたというニュースがありました。

警視庁保安課は8日、東村山署が同日未明に公然わいせつ容疑で大学2年の20代男性=東京都東村山市=を誤認逮捕したと明らかにした。男性は約1時間20分間にわたり拘束された。同課は「男性が容疑者に似ているとの目撃証言を重視し、裏付け捜査が不十分だった」としている。
同課によると、同日午前0時20分ごろ、同市内のマンション敷地内で、男が下半身を露出する公然わいせつ事件が発生。アルバイトの20代女性=同市=からの110番通報を受け、緊急配備中の同署員が近くで背丈や服装などが目撃証言と似ている男性を発見、職務質問した。男性は容疑を否認したが、女性が「あの人に間違いない」と証言したため、現行犯逮捕した。
その後、同署で再び女性に確認を求めたところ、女性は「違う人だったかもしれない」と説明。男性が事件発生直前にスマートフォンで撮影していた写真などからも事件と無関係だと判明したという。
保安課は「指導教養の徹底を図り、再発防止に努めていく」としている。
産経新聞

証言の信憑性を確かめない?

男子大学生が事件発生直前にスマホで撮影した写真がたまたま証拠となったから良かったものの、もしそれが無かったら……と思うとゾッとする話です。
捜査の流れとしても、男子大学生のアリバイを確認⇒女性に「事件当時現場にいなかった可能性がある、証言間違ってないか?」⇒「違う人だったかも」という展開であるなら、はなから目撃証言以外の裏付けがない状態で決めつけられていたことになります。

目撃証言は必ずしも信用できない

目撃証言は目撃者の記憶によって話されるわけですから、目撃者の置かれていた状態などによって見えるものが異なってきます。
現場で目撃した直前・直後の記憶と混同したり、証言者自身が無自覚で話していることもあります。
信頼のおけない証拠(目撃証言)をもとに逮捕する場合、少なくとも1つ以上は裏付けを取り、慎重に捜査をすすめるべきだと思います。

警察や誤った証言をした者に罰則を求める声も

SNS等で事件に関連する意見を見てみると、誤った証言をした人に罰則を求める声もちらほらと見られます。

間違いないと明言した以上、発言した女性には責任を問うべきだ。
無実の人間に間違いないと罪を被せ逮捕させたのだから、女性にはまず謝罪をさせるべき。
ただの間違いでしょうが無いでは済まされない。
こういう案件には偽証罪、冤罪を設けるべき。

女性が悪意をもって「あの人に間違いない」と言ったら
簡単に冤罪が発生してしまう世の中

これに関して男性は簡単に警察と女性を許すべきではないね。誤認までされて下手すれば家庭と職場・学校まで失いかねない事なのにこれで許してしまったら警察はいつまで経っても慎重な姿勢で捜査に望まないよ。
ちゃんと決して安くない損害賠償も求めなきゃ男性は無念でしかない。

警察の捜査方法を正せば万事解決?

ただ、上に「目撃証言はそもそも信頼がおけない」と書いたように、警察が目撃証言だけをあてにせず独自にしっかりとした調査を行えば済むだけの話でもあります。
Twitterで見かけた意見を抜粋。

女性の間違いで、痴漢の冤罪で人生を台無しにする男性が多い。
警察は女性の証言を疑わないで、男性を逮捕する。
警察のこの行為が冤罪を生んでいる。
これが一番問題だ。

「証言」が必ずしも正しい訳ではないという実例。
 彼女だけでなく誰でもやってしまう可能性が有る事だと認識する事が大切です、(悪意が無ければの話だが)人の記憶力や認識力は時にとてもあやふやなんだという事で、求められるのはそうした認識で警察が取り調べを行う事。

冤罪を生む、生んだ!
被害者であり加害者だ!
そんな議論が有ってもいいけど、その前に警察が死ぬ気で調べろ!
冤罪はあってはならない!
だから警察も検察も必死に捜査するべきであり、その権限が与えられてるんでしょ?

証言より物証だよ。

警察庁保安課が最後に「指導教養の徹底を図り、再発防止に努めていく」とコメントを残している通り、警察の仕事のやり方が根本的な原因だと思うので改善されるよう願うばかりです。

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