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今月18日、大阪府豊中市の防犯カメラの映像です。
画面奥から走ってくる複数の車。次の瞬間、車同士が接触し、そのうちの1台が店舗にある車に衝突しました。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000220336.html
事故の経緯
発端は赤い車の煽り運転
なぜこのような行動に至ったのかは謎ですが、右車線を走行する赤い車が突然中央車線の白いミニバンの直前に割り込み、さらにブレーキを踏んでいます。
監視カメラからの客観視点でも白いミニバンの直前なので、白いミニバンの運転先から見たらもう衝突したも同然だったと思われます。
白いミニバンの運転手は左右確認する間もなく緊急回避のために左へハンドルを切りましたが、左車線にも車がいました。
左車線を走る紺色の車に衝突。
そして紺色の車は衝突された勢いで動画の監視カメラの設置元である自動車販売店の車に激突。
被害総額
紺色の車が衝突された末にぶつかった自動車販売店の車の被害額は1000万円を超えるそうです。
今回のような複数の車が絡む事故の場合、一体だれがその賠償責任を負うのでしょうか。
責任は誰にあるのか
危険運転をおこなった張本人である赤い車自体は、どの車とも接触することなくその場を走り去っています。
しかしこのような事故を引き起こした発端であることは監視カメラが証明してくれているため他人事で済むわけがありません。
赤い車 対 白いミニバン
赤い車と白いミニバンは直接ぶつかったわけではないのでこれは非接触事故です。
非接触事故では回避行動をとった末に接触事故を起こしてしまった車の過失割合をもとにもう片方の過失割合が決まります。
今回の赤い車の場合は方向指示器(ウインカー)の使用なし、理由のない急な割り込み、さらに急ブレーキという言い逃れの余地のない明らかな危険運転であるため、白いミニバンの過剰反応が指摘される可能性は低く、恐らく100:0に近い割合で赤い車側に重い過失が認められると思われます。
白いミニバン 対 紺色の車
赤い車を避けた末に白いミニバンは紺色の車のほぼ側面に衝突しました。
緊急回避のため方向指示器(ウインカー)は当然使っていないし、ほぼ横からぶつかりにいっているので白いミニバンと紺色の車の間での過失割合も白いミニバンが100:0でしょう。
紺色の車 対 自動車販売店の車
紺色の車は白いミニバンに押し出されたために自動車販売店の車にぶつかったわけなので紺色の車に過失はなく、両者は原因となった車に損害賠償請求をすることとなります。
ぶつかった先が無人の車だったのは不幸中の幸い
もし死傷者がでていたら1000万円では済みませんから、不幸中の幸いともいえます。
赤い車の煽り運転は、複数の人々へ多大な迷惑をかける結果に繋がってしまいました。
早く運転者を特定し処罰してほしいところです。