【暴力団の脅迫同然】金メダルを噛んだ河村たかし名古屋市長、市長給与3か月分を全額カット。

投稿者: | 2021年8月16日

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メディアと一部の国民が大騒ぎしている河村たかし市長のメダル噛み問題、金メダルは交換され、河村たかし市長は市長給与3か月全額カットという結果で落ち着きそうですね。

名古屋市の河村たかし市長(72)は16日、東京オリンピック・ソフトボール日本代表の後藤希友(みう)選手(20)=トヨタ自動車=の金メダルをかじり批判された問題を受け、市長給与を全額3カ月カットする意向を表明した。市議会9月定例会に条例改正案を提出する考え。河村市長は「情けない。申し訳ありません。改めておわびする。全て私が悪かった」と何度も頭を下げた。【岡正勝】https://news.yahoo.co.jp/articles/67548e82a4fe0c2dab5cfddfae4712b0d119aac2

河村たかし市長の金メダル噛み問題の経緯

2021年8月4日、東京五輪でソフトボール日本代表として金メダルを獲得した後藤希友選手が名古屋出身のため名古屋市役所を表敬訪問。
そこで河村たかし市長に金メダルを手渡したところ、河村たかし市長は突然マスクを外し、後藤選手の金メダルをかじるパフォーマンスをしました。
その場では笑いが起きている様子でしたが、インターネットを中心に「セクハラ」「気持ち悪い」などと世間から大きな批難を浴びることになってしまいました。

翌日5日、批判を受けて河村たかし市長は記者会見を開きましたが、謝罪の言い回しや姿勢が逆に反感を招き、名古屋市役所に1万件近くの抗議の電話やメールが寄せられてしまうことに。

翌週12日、大会組織委員会は後藤選手に対して金メダルを交換する措置をおこなうことを発表。
これに対して河村たかし市長は費用を全額負担する旨を発表しましたが、当事者である後藤選手自身はメダル交換などは望んでいないという情報もありました。

そして16日、金メダル交換費用を河村たかし市長が負担することは認められなかったため、河村たかし市長は自身への罰として市長給与3か月分全額カットすることを発表しました。

給与カットまでする必要があるのか?

筆者としては正直3か月分の報酬カットなどという対応をする必要があったとは全く思えません(;^ω^)
冷静に考えてみてください。

そもそも犯罪ではない

問題は「河村たかし市長が、後藤選手の金メダルを、無断で噛んだ」ことです。
犯罪に無理矢理当てはめるとすると刑法の「器物損壊罪」でしょうか。
しかし、傷がつくほどメダルを強く噛んでいない限り、損壊したとはいえません。
また、器物損壊罪は過失犯を対象としないため、河村たかし市長にメダルを傷付ける意図がなかった場合、該当しません。

今回のメダル噛み行為、河村たかし市長には全く悪意はなかったのです。
「大切な物を知らないおじさんの口の中に入れられるのは嫌だろう」と他人の気持ちに対して想像が及ばなかっただけです。

メダル噛みの由来

ネットで河村たかし市長の名前で「わたし噛むから」「わし宝噛む」「渡したら噛む」というアナグラムで遊ばれたり、「メダルかじり虫」というニックネームでからかわれたりしていますが、なにも別に河村たかし市長だけが「メダルを突然噛む変人」ではありません。

金メダルを噛む行為は、1988~1996年頃にオリンピックで金メダルを獲得した選手自身がやっていたパフォーマンスであり、初代メダルかじり虫は他にいるので河村たかし市長はメダルかじり虫としては後発なのです。

元ネタがあったからこそ、河村たかし市長はウケを狙ってのパフォーマンスだったわけですね。
「なんで選手でもないアンタがメダル噛むねーん」的なツッコミが欲しかったのだと思われます。
しかし、マイナー過ぎるのと、元ネタを知っていたとしても気持ち悪いには違いない側面もあり、万人に理解されるものではなかったということですね。

河村たかし市長の罪の大きさは後藤選手の受け取り方で決まる

苦労して獲得した金メダルに知らないおっさんの唾をつけられた精神的苦痛の程度は後藤選手本人しか知る由もないことです。
後藤選手は「交換は望んでいない」とコメントしているので「汚いとは思ったけど、別に洗えばいい」と考えて許しているのかも知れません。
しかし大会組織委員会からメダル交換という措置が取られることが決まり、後藤選手側のケアは本人が望む以上に達成されたことになります。

これが刑法に反する行為であれば被害者が許して済む問題ではないのですが、前項に書いた通り器物損壊罪は当てはまらないので河村たかし市長と後藤選手との間で納得できればそれで問題解決ということになります。

因果関係がよくわからない誰得給与カット

後藤選手の受けた苦痛の程度は本人にしかわからない、且つ本人がメダル交換など望んでいないとコメントしている中で・・・河村たかし市長は3か月分の給料全額カットという罰を受けることを発表。
これは想像でしかない後藤選手の精神的苦痛の被害に対して、給与収入を得て生活している国民全員が認識できる罰です。

筆者としてはこれは因果が釣り合わないし、やりすぎな対応だと感じました。
誰が得すんのよ。
3か月給与カットするくらいならまだ後藤選手に慰謝料として渡したほうがよくね??

河村たかし市長の責任追及をし続けるヒーロー気取りの人々

このような対応をすることになった主な原因は、ひとえに外野がしつこく責任追及し続けていることでしょう。
特に名古屋市役所に電話やメールまでしている方って、正義のヒーロー気分なんでしょうかね?
河村たかし市長と後藤選手の個人的な問題に対しての意見を、市役所に電話するのはお角違いだし業務に支障が出ることは、少し考えればわかるはずなので、知能もやや欠けているように思えます。

自分勝手な感情に任せて暴走する人々をコントロールするのは困難なため、仕方なく給与カットを発表した、というところでしょうね。

インターネットの書き込みや記者のインタビューでは「辞任」というワードまで出ていました。
「辞任」を要求する輩まで出てきているので「間をとってこのくらいにしておくか」というチョイスかも知れません。

圧をかけて責任を取らせようとする行為は暴力団の脅迫同然

まず、私刑は犯罪です。
法律に反した者は司法が裁くのが社会のルールであり、個人的に懲らしめてやろうなどと思ってはいけません。
そう考えた時点で自分自身が犯罪者予備軍です。

対象が自分が期待するような何らかの行動を起こすまでしつこく電話やメールをしたり、郵便物を送り付けたりする輩が世の中には一定数いますが、それってやっていることは暴力団の脅迫と大差ありませんよね。
正攻法が通用しないから嫌がらせしたり圧力をかける、これって頭の悪い人がやる最低の行為ですよね。

名古屋市役所に電話やメールをしたり等、自分の勝手な感想やストレス発散のために他人を巻き込んで迷惑をかける行為は間違っているので、そういった行為をしたことがある人は直ちにやめましょう。
周りにいたら、やめさせましょう。

例えば街中で突然知らない人から「お前の顔が気に入らない」といって殴られたら、意味がわからないですよね。
他人が自分の顔を見て気に入ったか気に入らなかったなんて理由を殴る根拠にして正当化されたらたまったもんじゃありません。

法律で許された行為を処罰しようとしたり、個人間の問題に赤の他人が直接働きかける行為って、それと同じことなんですよね。

そして「この人のこの行為は法律違反じゃないんですよ」っていう話をすると「法律に反していなければ何をしてもいいのか!!」なんてアホなことを言う方がたまにいます。
頭の良い人ならこの反論が見当違いな反論だとわかりますよね。

河村たかし市長のメダル噛みや、芸能人の不倫報道などを見て「気に入らねえ」「許せない」と思っても個人を攻撃しようと考えてはいけません。
テレビやニュースを見て生まれた負の感情は、意見の合う家族や友達と話したりして他人に迷惑をかけないように発散すべきです。

そもそもそんな負の感情の源ははなから見ない、忘れるのが一番です。
なぜならそれらの負の感情の源となった情報は、あなたの人生に何の影響も与えないことが殆どだからです。