【寝起き殺人未遂】寝ていたときに聞こえた大きな音に腹を立て、家族の頭をレンガで殴りつけた男

投稿者: | 2021年7月24日

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どんなことに腹を立てるか、怒りの沸点の高低も人それぞれではありますが・・・


家族2人をれんがで殴り殺害しようとしたとして、兵庫県警明石署は23日、殺人未遂の疑いで明石市の無職の男(43)を現行犯逮捕した。

 逮捕容疑は、同日午後9時50分ごろ、同市内の自宅で、義理の母(56)と義理の妹(23)の頭をれんがで何度も殴打し、殺害しようとした疑い。義理の母は頭に軽傷、妹は左腕を骨折のもよう。

 同署の調べに、男は「寝ていたときに大きな音で扉を閉められ腹が立った。怒りの度合いを超えて切れてしまった」と容疑を認めているという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cdd07ec67dc0f051df65770a2824c98effb9cd20

望まない音は確かにストレスの一因になるが・・・他人には他人の生活がある

殺人未遂容疑がかかった事件の発生時刻は午後9時50分頃。
地域にもよりますがまだ多くの人が活動している時間帯ですね。

他人の声、生活音、スピーカーから流れる音楽や楽器の音、車やバイクのエンジン音、動物の鳴き声・・・などなど自分の意思とは無関係に聞こえてくる音は沢山あります。

自分が静かに過ごしたいと考えているとき、聴きたくない音を聴かされることがストレスになることもあります。

しかし、社会生活を送っているのは自分1人では無いのですから、そこに怒りの感情を抱くのはただのワガママであり、自分勝手そのものです。

筆者が書いた「社会生活を送っているのは自分1人では無い」という言葉も、自分勝手なアホな人は無意識に勘違いしてしまうことが多い。
例えば静かにさせたい側が「社会生活を送っているのは自分1人ではないのだから他人のことを考えて静かにしろ」的なことを言うことがありますが、これは大きな間違いです。
これでは、自分の都合のいいように他人を動かそうとしているだけです。

他人には他人の生活があり、他人が発する音を当然に制限する権利を持つ人は存在しません。
誰がどんな音を発しようが自由であり、他人を無理矢理縛り付けようとするのは越権行為なのです。

人が音を出すこと自体は、自由です。

聴きたくない音を聴かされるストレスによって他人に「うるさい」などと文句をつけたくなることもあります。
しかしその「うるさい」という言葉、一体どの立場でどの面下げて偉そうにそんなことを言えるのか、よく考えてみましょう。

他人から「お前の声は耳障りだから喋るな」と言われて納得できる人はいないでしょう。

結局のところ、他人の発する音が不快に感じるかどうかは聴く側次第、つまり自分勝手な感想であり、自分勝手な要求なのです。

この自分勝手な要求を無理矢理通すことは誰にもできません。

他人が発する音を制限するには他人の意識を変える必要があります。

他人の発する音を制限するには、当人の意識を変える必要がある

騒音トラブルは裁判で争われることもよくあります。
騒音によって精神に異常をきたしたりした場合に、その慰謝料などを請求することになります。
しかし裁判を経たところで、裁判所にも他人を静かにさせる強制力はありません、お金の支払いを命じるだけだけです。

もちろん裁判に負けたことで行動を改める人もいるでしょう。
しかし、改めてくれない場合もあります。

他人を静かにさせるためには、本人の意識を変えてもらうしかありません。

意識を変えさせるには様々な方法があるでしょう。

友好的なコミュニケーション

まずは率直に音に困っていることを伝えて静かにするようお願いすることです。
他人の自由を制限するのだから、自分から出向いて頭を下げるのは当然といえます。

家族にも友人にも恋人にも、まずは優しくお願いしましょう。
あなたのことを好きな人はあなたが困っていることを知ったら協力してくれることでしょう。

赤の他人からはどう思われるかわかりませんが、いきなりケンカ腰でいくよりは理解しあえるのがベストです。
集合住宅の隣人などにはまずはこの方法をとるのが最も平和的でしょう。

立場や権利を利用する

例えば、今回の事件のように家族が対象であれば、住んでいる建物が誰の所有なのか、家賃を払っているのは誰か、生活の面倒をみているのは誰か、などがポイントです。
家主であれば「静かにしないなら出ていけ」と言えます。

集合住宅であれば管理会社経由で伝えてもらうことで抑制できることもあります。
あまり知識のない方であれば管理会社から通知されることによって「退去させられるかもしれない」などのように考えて自粛してくれる場合があります。

敵対的なコミュニケーション

怒鳴りつけたり、壁や天井を叩いたり、爆音で音楽を流したり、相手方にも音によるストレスを味わわせる方法です。
いきなりこれをおこなうのは自分が自己中であることをアピールする最悪の手段なので絶対にやめましょう。

相手は悪意をもって音を出しているわけではなく、あなたが相手の生活音に勝手に憤慨し、あなたは悪意を持って相手に嫌がらせをしようとしています。
あなたのほうが悪質性が高いことは誰の目からみても明らかです。

敵対的な姿勢を示すのは、友好的なコミュニケーションが決裂した後にしましょう。
まずは友好的なコミュニケーションをとり、こちらが困っていることを相手に伝えます。
あなたが困っていることを理解した上で相手が全く気遣う姿勢をみせないとすれば、あなたが相手に嫌がらせのように騒音を仕掛けたとしてもおあいこです。

どちらも自分の自由の元に相手の嫌がる騒音を発しあう、人間の尊厳をかけて戦いましょうヽ(^o^)丿

くだらない争いは避けるのも、賢い生き方

相手の意識が変わらないのであれば、または相手の意識を変えようとすることさえ煩わしい場合は、自分を変えるのも有効です。

最も平和な選択といえます。
人間としての器の大きく、穏やかな心を持った方であればこの方法を選ぶことでしょう。

具体的には、色々な方法があります。
耳栓を使ったり防音材で囲ったり、自分も好きな音楽を聴いたりなどの物理的な対策がわかりやすいですが、周りの騒音が気になるというのは精神をコントロールすることでも対処可能です。

大抵、騒音にイライラしてしまうときは、その騒音に意識が集中しています。
当人は無意識なのでしょうが、イライラすべくしてイライラしている状態です。

俯瞰で自分を見つめ、精神統一すればすべての音はただの環境音。
そこに愉快も不快もありません。

イライラしてしまうのは自分の未熟さが故だと思うべき、というのが筆者の結論であります。

未熟な者ほど自分をコントロールできず、自分勝手に他人に強要したり暴力を振るって人を傷付けるのです。